0系新幹線で九州へ (part2)



 ここも停車時間がありますので、ホームに降ります。

眼下には、在来線のホームがありました。
この駅でも、いつも通過ばかりなので、停車となると、なんだか新鮮な気持ちです。
 相生駅は、周りは山に囲まれているような風景でした。

そして、在来線のほうを見ると、山陽本線と赤穂線が分岐するところが見えました。
 しばらくすると、700系のひかりレールスターが通過。
やはり、迫力があります。

しかし、この駅から先、新幹線が追い抜く姿を見ることができなくなるなんて、このときは、全く想像すらしませんでした。
 定刻通り発車すると、赤穂線の列車と並行して走るようになりました。


 岡山県に入ると、市街地などが見えなくなり、山や川がメインの風景が広がってきました。
 最後の力走をして、山陽本線のレールが見えてくると、まもなく終点です。
 14時15分、終点の岡山(おかやま)駅に到着しました。 ここで、ひかり号からこだま号へと乗り換えます。
 隣のホームには、ひかりレールスターの車両が回送として、発車していきました。
 駅の壁には、九州の各地の絵があり、九州行きの旅情が高まってきます。
 そして、しばらくして、この旅で最大の目的の列車が見えてきました。
 今回のメインは、この新幹線です。
 新幹線の元祖である、0系新幹線の乗車です。
昭和39年、この0系から新幹線の歴史はスタートしたのです。

しかし、この0系新幹線も2008年11月末をもって廃止になる新幹線です。
 ホームには、撮影する人間のあまりの多さに警備員まで配置されていました。
 もう、これで0系最後の乗車であろうと思い、乗ることにしました。

乗車するのは、14時51分発のこだま号、博多行きです。
 今までの新型の新幹線とは違う独自の雰囲気が、この側面を見てもよくわかります。
 小さい頃に乗っていた0系新幹線。

新幹線の絵を描くとしたら、まずこの0系でした。

愛着があるのですが、この乗車で最後となると、さみしい気持ちがいっぱいになります。
 反対のホームには、100系の新幹線が到着しました。

ホームは離れていますが、国鉄時代に誕生した新幹線同士が並びます。
 側面を見ると、今の特異の形ではなく、丸っこい愛着のある形です。
 このようにみていると、国鉄時代の風景が出てきます。
 発車時間が近づいてきたので、乗りこみます。




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